投稿者「ymatsu」のアーカイブ

玉簾・犬蓼・段菊

清楚で優しい秋の花々。白花が清々しいタマスダレ、愛らしい花色とたおやかな草姿のイヌタデ、真直ぐな草姿と薄紫の小花が秋草らしいダンギクを和紙の特性を生かして表し、陶器にあしらいました。

”Autumn grasses”

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和紙クラフト一日講座 「冬牡丹」

一日講座「冬牡丹」
2024 年 1月29日 (月) / 2月23日(金)祝日
各日 10:00~12:00
小津和紙 
( 東京日本橋 http://www.ozuwashi.net/ )

優美に凛として咲く牡丹(ぼたん)。寒中、葉を携えて艶やかに咲く冬牡丹(ふゆぼたん)を落ち着いた色合いとしっとりした感触を持つ和紙の特性を生かし、簡略に表現します。春を先取りし、表情豊かで重厚感ある花を雅な趣の和紙を取り合わせた花包みにあしらいます。作品は、そのまま飾っていただける形式に仕上げます。

講座のお申し込み・お問い合わせ・変更は、小津和紙文化教室(一日講座のページhttp://www.ozuwashi.net/lectureship_trial.htmlまでお願い申し上げます。

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秋麗

麗らかな秋の野。たおやかで清楚な秋の野に咲くヨメナ・ゲンノショウコ・ホトトギスを柔らかな色合いと風合いの和紙で表し、素朴な味わいの和紙の花包みにあしらいました。

”Autumn grasses”

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吉祥草

花びらの表と裏の色の対比が艶やかなキチジョウソウ。名の表す通り、吉祥を伝える秋の山野草として親しまれきました。鮮明な色の対比に特徴がある花を落ち着いた和紙の色合いとしなやかな風合いによって表し、陶器にあしらいました。

”Reine camea”

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山路杜鵑草

白地に細やかな紫斑の花が清楚なヤマジノホトトギス。秋の情趣を伝える山野草を和紙の落ち着いた色合いと点描によって表し、竹の一輪挿しにあしらいました。

“Tricyrtis affinis”

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末葉の色

むしのねは 浅茅がもとに 埋もれて 秋は末葉の いろにぞありける(千載和歌集:寂蓮)
Mushi no ne ha asaji ga moto ni udumore te aki ha sueha no iro nizo arikeru
(Senzai Wakashū:Jakuren)

生い茂る浅茅に埋もれるように聞こえる虫の音に晩秋の想いを詠んだ一首。『千載和歌集』秋下で「虫」を歌題とした一群に排列されています。一首を詠んだ寂蓮(じゃくれん)は、『新古今和歌集』の撰者の一人でもあり、千載新古今時代を代表する歌人の一人です。

浅茅(背の低いちがや)は夏の間、線形の細葉を勢いよく伸ばし、銀白色の花穂をつけます。一面に広がる浅茅とその周辺から聞こえる虫の音が衰えゆく様子から、深まり行く秋の侘しさが伝わります。

上代では、鋭く細い葉の形状から邪気を払う神聖な植物として捉えられた茅は、平安時代になると秋風で色褪せるというイメージが強くなり、心変わりや過去を偲ぶもの、哀れを誘うものとして詠まれ、寂蓮の活躍した中世へと移り行く時代には褪せた浅茅の中に美を見出すようになります。

寂蓮の一首は秋が深まり、色褪せた浅茅の葉先の風情に虫の音を添え、しみじみとした晩秋の情感を詠みました。繊細な感性で秋の静寂感を詠まれた一首を書で表しました。

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