「藤」1 “Wisteria postcard”1 優美に長い花房を垂らした下がり藤。 藤の文様を表した千代紙と黄緑に金箔を施したような金色遣いの友禅紙を組み合わせました。 雅やかな藤の風情をポストカードに表しました。
「花色紙 藤」09 コメントを残す “Hana-Shikishi Wisteria” 桜が終わりを告げる頃、風薫る初夏を彩る藤の花の季節が始まります。 蔓や花房を垂らした形状も一枚の和紙によって表しています。 (12×13.5cm)
「さくら」7 “Cherry Blossoms postcard”7 小桜の図柄の友禅紙に障子紙に桜柄を施した江戸からかみを合わせて花霞の情景を描いてみました。 からかみ(唐紙)を透して友禅紙の図柄が霞がかかったように見える趣向を試みました。 さくらをめぐる物語、今年はこれで最終回です。 和紙によるさまざまな表現法で桜を表していきたいと思っています。
「桜花」2 “Cherry Blossoms” いつのまに 散りはてぬらむ 桜花 面影にのみ色を見せつつ (後撰集 凡河内躬恒:おおしこうちのみつね ) いつのまに桜は散ってしまったのだろう 桜の花の盛りの色の面影を心に残して 春も深まりました。 和歌に詠まれた桜の面影を立体でイメージしてみました。
「さくら」6 “Cherry Blossoms postcard”6 春の宵。 川辺に咲く枝垂桜をポストカードに表しました。 黒地の枝垂桜は能千代紙を使っています。 能衣装をイメージした図柄を摺り込んだところから能千代と呼ばれるものです。 川面には波文様に桜をあしらった友禅紙を使いました。 背景にしているのは仮名料紙です。
源氏物語より「花宴(はなのえん)」 “Genji Monogatari no.8 Hana-no-en” 源氏物語第8帖より『花宴』です。 宮中では桜の宴が催されました。 宴の後、源氏は「朧月夜に似るものぞなき」と歌いながら近づいてくる朧月夜の君と出逢います。 扇をかざして歌う朧月夜を表し出逢いの場面を描きました。 (12×13.5cm)
「さくら」5 さくら花 ちりぬる風のなごりには 水なき空に波ぞたちける (古今集 紀貫之) 「風で桜の花が散ってしまった。風の名残に空を舞う花びらが波立つように漂っている」と風によって花びらが空を舞う光景を詠んだものです。 金銀色の桜柄の友禅紙と金色の和紙で切った桜の花びらを合わせ、風の名残に空を漂う桜の花びらをポストカードに表しました。
「花色紙 桜」09.3 “Hana-Shikishi Cherry Blossoms” 淡い花色の八重桜を色紙に表しました。 八重の桜では、夜桜を想わせるような色合いの背景を選びました。 (12×13.5cm)