扇面:Sensu」カテゴリーアーカイブ

「月みれば」

“Moonlight”
月みれば ちぢに物こそ 悲しけれ わが身ひとつの 秋にはあらねど (古今集 秋:大江千里)
夜空の月を見ているときりなくわが身のことが想われて悲しい。
私一人のために秋が来た訳ではないが、物思いをさせるために秋がやって来たようで。

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今回は画像の背景によく使う仮名料紙についてお話します。
白い扇子の背景、扇子の上に置かれたかなを書いた扇面に使っているのが仮名料紙です。
かなを書くだけでなく撮影の背景や展示のディスプレイ、和紙画などに料紙を使っています。
花色紙も料紙を扇面に切って使っています。
画像の作品では料紙を扇面に切り、和歌を書いてから料紙の裏側を厚みのある和紙で裏打ちしています。
扇面には白い和紙で月、揉み紙で雲を貼りこみ歌の情景を表わしました。
平安時代に平がなの登場により高度に発展した料紙。
さまざまな色に染めたり、文様を刷り込んだり、金・銀の箔加工などの装飾が施されます。
『古筆』と呼ばれる平安から鎌倉初期に書かれた『かな』は、1000年あまりの時を越えて書かれた料紙と共にその美しさを保っています。

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「扇面 桔梗」

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“Balloon flower ”
桔梗の花 咲く時ぽんと 言ひそうな (加賀千代女)
白い扇子と合わせ、花の風情を引き立ててみました。

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「扇面に苧環(おだまき)」

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“Aquilegia”

「しづやしづ 賎(しづ)のおだまき繰り返し 昔を今になすよしもがな」(義経記:静御前)
義経を慕い舞う静御前の姿を和紙による苧環の花に託し表しました。

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「扇面 撫子」

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“Pink(Nadeshiko)”
源氏物語26帖常夏で撫子の花だけを植えた美しい庭の様子が描かれています。
手折ることがかなわない撫子。
撫子の花にたとえられた夕顔の娘で源氏の養女となった玉蔓をイメージして扇面と合わせてみました。

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源氏物語より 「夕顔」

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源氏物語にはさまざまな植物がでてきます。
夕顔をはじめ、巻名に常夏・葵・藤袴・早蕨など植物の名が登場してきます。
2/14からの展示では夕顔・朝顔・常夏を和紙の花で表現したいと思っております。
画像は夕顔を白い扇に添えて差し出す場面を表わました。

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