定家葛

初夏、白い芳香のある小花を多数つけるテイカカズラ。能『定家』の物語に名の由来がある、蔓性の動きのある形状と薫り高く清楚な小花の醸し出す趣は、藤原定家と式子内親王の忍ぶ恋と、式子内親王の気品、内親王の死後にその墓にからみついた定家葛の物語を想像させます。

細やかで優しいテイカカズラの風情を和紙の取り合わせ方としなやかさで表しました。

“Asiatic jasmine”

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野茨

初夏の野に咲くノイバラ。清楚で素朴な一重のバラを楮の透明感のある手漉き和紙の白色と風合いで表し、和紙の花包みにあしらいました。

” Japanese rose “ 

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扇面 一人静

白い清楚な花穂が直立した姿を静御前に見立てた名を持つヒトリシズカ。和紙のしなやかさと繊維の強さを生かして表し、扇子にあしらいました。

”Chloranthus japonicus”

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筆竜胆

春の山野で青紫色の清々しい花をそっと咲かせるフデリンドウ。草丈が低く、小さな花は春の山野草らしい清楚な趣です。端正な形状の花を和紙の特質を生かして表し、和紙の花包みにあしらいました。

”Gentiana zollingeri”

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有明菫

花色の変化があることから、”有明の空”に見立てた名を持つアリアケスミレ。紫の筋が入る花びらと細長い葉の取り合わせはすっきりとして、清々しく春の野を彩ります。白い花色のアリアケスミレを和紙の取り合わせ方と線描によって表し、和紙の花包みにあしらいました。

” Viola betonicifolia ”

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