「胡蝶(こちょう)」2 “Butterfly”2 蝶に四季の草花をあしらった友禅紙に藤色の友禅紙を組み合わせポストカードにしました。 背景は料紙を使い撮影しています。 寒い時期に咲く梅には縁のない胡蝶の精も夢の中では四季の草花と戯れることができます。 霞のように消えていく儚さのなかに明日へとつながる想いを込めました。
「胡蝶(こちょう)」1 “Butterfly”1 蝶文様の色鮮やかな能千代紙と友禅紙などを取り合わせました。 赤い地色に蝶の舞う姿は、歌舞伎の鏡獅子(春興鏡獅子)に登場する愛らしい胡蝶の精を思い起こします。 花に戯れる可憐な蝶の舞姿をイメージし、ポストカードに表わしました。
「藤に杜若」 “Wisteria & Iris” 杜若の咲く水辺のほとりに藤棚がある風景をポストカードに表しました。 藤と杜若を取り合わせた友禅柄の和紙を中心に白と金色の3枚の友禅紙に金の彩色(ぼかしの部分)を加えています。 白の友禅紙には地に紗綾形(さやがた)文様が施されています。
「藤」1 “Wisteria postcard”1 優美に長い花房を垂らした下がり藤。 藤の文様を表した千代紙と黄緑に金箔を施したような金色遣いの友禅紙を組み合わせました。 雅やかな藤の風情をポストカードに表しました。
「さくら」7 “Cherry Blossoms postcard”7 小桜の図柄の友禅紙に障子紙に桜柄を施した江戸からかみを合わせて花霞の情景を描いてみました。 からかみ(唐紙)を透して友禅紙の図柄が霞がかかったように見える趣向を試みました。 さくらをめぐる物語、今年はこれで最終回です。 和紙によるさまざまな表現法で桜を表していきたいと思っています。
「さくら」6 “Cherry Blossoms postcard”6 春の宵。 川辺に咲く枝垂桜をポストカードに表しました。 黒地の枝垂桜は能千代紙を使っています。 能衣装をイメージした図柄を摺り込んだところから能千代と呼ばれるものです。 川面には波文様に桜をあしらった友禅紙を使いました。 背景にしているのは仮名料紙です。
「さくら」5 さくら花 ちりぬる風のなごりには 水なき空に波ぞたちける (古今集 紀貫之) 「風で桜の花が散ってしまった。風の名残に空を舞う花びらが波立つように漂っている」と風によって花びらが空を舞う光景を詠んだものです。 金銀色の桜柄の友禅紙と金色の和紙で切った桜の花びらを合わせ、風の名残に空を漂う桜の花びらをポストカードに表しました。
「さくら」3 “Cherry Blossoms postcard”3 2種類の桜を描いた友禅紙をポストカードにしたものです。 枝垂桜でもあっさりとした図柄が新鮮な印象の友禅紙と同系色の小桜の友禅紙で静やな桜を表してみました。
「さくら」2 “Cherry Blossoms postcard “2 山々を埋めるように咲き誇る桜と波文様を画いた友禅紙と黒の青海波文様の和紙を組み合わせてポストカードにしました。 桜は流水文ともよく合わせられます。 「花筏(はないかだ)」のように桜の落花の風情を愛でるものもあります。 青海波(せいがいは)は、波を左右連続して重ねていくものです。 友禅紙も山水の図柄のパターンが繰り返されています。