雛人形・五節句: Hina doll ・Five festivals」カテゴリーアーカイブ

五節句の室礼より「人日(じんじつ)」

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“Pine,Japanese apricot,bamboo grass”

平安時代から季節の移り変わりの折節に行われてきた五節句。
5つの節句を小さな飾りで愉しんでいただける形にしたシリーズです。
飾りひとつで節句の風情や季節を感じていただけるよう、再考してみました。
一月七日は若菜の節会(せちえ)、人日(じんじつ)の節句です。
正月の七日、七草を食して年中の邪気を払います。
年始を祝う節句として松竹梅を取り合わせました。
作品の全長は10センチほどです。

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「芥子雛」’10.2

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“Hina”

高さ5センチほどの小さなお雛さまです。
芥子雛は三寸(10センチ弱)以下の寸法で作られたものです。
芥子粒ほどの大きさというところからそう呼ばれ、高さ3センチ以下のものもあったようです。
江戸中期以降、流行したお雛さまです。
幕府が豪華になっていく雛人形の大きさを規制したことからミニチュアサイズで作られたことが始まりです。
芥子雛も規制させるほど精巧で華麗なものが作られました。
友禅紙(友禅和紙)を衣裳に使い、紙素材らしいシンプルさと古典の趣を楽しんでいただけるかたちに表わしてみました。
男雛に使った友禅紙は金糸で刺繍がされたような工夫が施されています。

和紙の雛つどい展 日本橋三越本店 1/27~2/2

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「さくらのひいな」’10.1

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“Hina-Cherry blossoms”
和紙の雛つどい展の案内状に選んだ作品です。
桜の精を小さなおひなさまにしました。
高さは11センチほどです。
張りのある友禅紙(友禅和紙)の紙質を活かし、シンプルに表わしました。
衣装の表には桜柄の友禅紙を同柄の色違いで合わせています。
下に重ねたものも桜柄を使い、彩を楽しみました。
桜柄や衣裳の彩りから春を楽しんでいただきたい趣向の雛です。
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「重陽(ちょうよう)」

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“Chrysanthemum”
9月9日は五節句のひとつ重陽の節句です。
長寿を願い菊を飾り祝います。
旧暦では今年は10月26日になります。
五色の小菊を花の直径を1~1.5cmほどの小さなサイズで制作し、白の楮の和紙で包みました。
花の敷き紙には名尾和紙を使いました。
漉き込まれた藁(わら)の色と繊維の温かみを活かしてみました。

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「端午の節句の室礼(しつらい)」09

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”Tango-Sekku”
端午の節句の飾りを短冊に表しました。
端午の節句では、邪気を祓う(はらう)ものとして菖蒲と蓬が飾られていました。
和紙で作った菖蒲と蓬を白い和紙に包んだ短冊飾りを裂(きれ)の掛け軸に合わせました。
短冊は、金色の装飾が施されている歌用の短冊を使用しました。
(短冊:36.4×6cm)

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「立雛」’09.5

1/27より「和紙の雛つどい展」(日本橋三越本店)が始まりました。
初日より多くの方にお越しいただき、また折り紙講習に参加いただきありがとうございました。

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画像は友禅柄らしい図柄の立雛です。
展示会では黒の漆の塗り台にのせて飾ります。
人形は作品によって黒の漆、白木、朱塗りの台などの中から色や質感・大きさ、作品とのバランスを考えて選んでいます。
以前紹介しました『天花』のように台も含めて作品の一つとして作り込むもの、台をあえて使わないものもあります。
展示会ではそうしたところも含め、ご覧いただけましたらと思います。

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