四季を彩る江戸の花 1

中世の長い戦乱の世が終わり、泰平の世が続いた江戸時代。大名・公家から庶民に至るまで園芸が親しまれるようになりました。桜や椿、梅をはじめとする多種多彩な園芸種が生み出され、五節句が祝日として制定されて季節の草花を飾り祝うなど、植物を育て、愛でる園芸文化が花開きました。

植物への関心の高まりは、鎖国の中でも秋海棠や百日紅、芙蓉などの外来植物を受け入れ、日本の風土に馴染ませ広めました。一方、椿、紫陽花、百合類など江戸時代に日本から海外に伝えられた植物は、品種改良されて華麗な園芸種を生み出す大きな力になりました。

また、学問として植物が人のために役立つことを知る「本草学」が発展した江戸時代。植物を伝える植物図譜も盛んに描かれるようになりました。素朴な野に咲く草花は、植物学としての図絵に止まらず、貝絵やカルタなど雅な遊具の中にも描かれました。

画像の作品は、日本の四季を伝えてきた代表的な草花を小さなカルタほどの大きさの画面に合わせて縮尺率を変え、画面に立体的な植物図として表しました。菜の花の小花の一つの大きさは、数ミリほどの大きさです。

「 江戸からの豆おもちゃ展 」
日本クラブ7階 日本ギャラリー

https://www.nipponclub.org/activity_exhibition/

Miniature Edo-style toys from Japan

In cooperation with Japan Foundation, New York

6/28 (Thu)-7/25 (Wed)
Monday-Friday 10:00 am-6:00 pm
Saturday 10:00 am-5:00 pm
Sunday closed

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村


「 江戸からの豆おもちゃ展 」

「 江戸からの豆おもちゃ展 」
日本クラブ7階 日本ギャラリー
145 West 56th Street, New York, NY 10019
2018年6月28日(木)~7月25日(水)
月~金 午前10時~午後6時  土 午前10時~午後5時 日曜休館

江戸末期より続く浅草仲見世通りの老舗「助六」が厳選した江戸の小さな玩具を通し、江戸の庶民の暮らし、風情や風流を伝えるほか、語り継がれてきた謂れもお楽しみ頂き、日本の伝統的な手わざと、小さなものを慈しむ日本人の心を伝える展示会です。

展示協力
1. 「助六」  助六コレクションより、江戸時代から浅草に伝承されている精巧な細工ほどこした小さなおもちゃを展示。
2. 公文教育研究会  「子ども文化史料」より7点の浮世絵のレプリカを展示。
3. 松山祐子 (和紙造形作家) 江戸の花文化を紹介。江戸時代に品種改良されて受け継がれてきた代表の花々を展示。
4. 吉徳  吉徳コレクションより、十二支の羽子板を、助六の十二支のおもちゃと共に展示。
5. 鷲見氏(すみし) 鷲見氏代々のコレクションより、特にイキとイナセを謳われた江戸町火消の心意気 を表現している火事袢纏を、火消玩具のディスプレイとして展示。

主催:日本クラブ
協賛:JCC Fund (ニューヨーク日本商工会議所)
協力:在ニューヨーク日本国総領事館、国際交流基金日本文化センター
監修:木村吉隆 (「助六」五代目店主)、山田英幸 (博報堂クリエイティブディレクター、仕覆作家)
ゲストキュレーター:林祥子

詳しくは、リンク先を参照ください。
For details, please refer to the link destination.

https://www.nipponclub.org/activity_exhibition/

この企画展の中で、小さなものを慈しみ、季節を愛でてきた江戸の暮らしに潤いを与えた江戸の花々を和紙の花による展示で紹介いたします。

Miniature Edo-style toys from Japan

In cooperation with Japan Foundation, New York

6/28 (Thu)-7/25 (Wed)
Monday-Friday 10:00 am-6:00 pm
Saturday 10:00 am-5:00 pm
Sunday closed

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村


檜扇

橙色の花色が色鮮やかで夏らしさを感じるヒオウギ。花びらに入る紅色の斑点が花を立体的にみせ、夏の勢いを感じさせます。花後にできるさやから晩秋、黒く光沢のある種子が現れます。古来よりその黒い実は、烏羽玉(うばたま)、または射干玉(ぬばたま)と呼ばれ、黒からイメージされる夜や黒髪の枕詞として和歌に詠まれてきました。細かく分岐する茎先の細やかな風情を和紙で表し、幅広く剣状の力強いヒオウギの葉を省き、和紙による草の葉を添えました。

” Blackbery lily”

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村


山百合

日本原産のヤマユリ。百合の仲間の中でも大輪の花を咲かせ、濃厚な芳香を辺りに漂わせます。白い花びらの中央に入る黄色い筋と紅色の斑点は、野趣を醸し出します。表情豊かなヤマユリの趣を和紙の取り合わせによって、3.5cmほどの花径に縮小して表しました。

” Gold-banded lily ”

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村


笹百合

可憐なササユリ。薄紅色の微かな花色とすっきりとした笹状の葉は、楚々として山野に咲く姿の優美さを想わせます。微かな薄紅色のぼかしが入る柔らかな和紙によって花の表情を表し、たおやかな線を描くササユリを扇子にあしらいました。

”Lilium japonicum”

にほんブログ村 美術ブログ 工芸へ
にほんブログ村