春の山野草、ジエビネ。
かつては、日本の広い地域にたくさん自生していました。原種の野生の蘭らしい落ち着いた味わい深い色合いで春を伝えてくれます。
茶褐色のジエビネを手漉和紙の風合い、柔らかさで表しました。
明るく柔らかな葉には、柔らかな揉み紙の質感を生かしました。
“Calanthe discolor”
投稿者「ymatsu」のアーカイブ
花色紙 「桃」
可憐で明るい花姿で春を伝える桃の花。
まっすぐで素直に伸びる枝は健やかな印象です。
手漉和紙の柔らかさと染色に濃淡を生かし、柔らかな花の質感を表したいと思いました。
“Hana-Shikishi Peach blossoms”
花色紙 「椿」15.2
紙雛の色紙飾り
紙雛(かみひいな)を色紙飾りにした一作。
梅は、早春の季節を伝えるとともに吉祥の植物として愛でられてきました。
友禅紙のはっきりとした図柄を生かし、シンプルに表したいと思いました。
色紙には、数種類の紙を切り継ぎしたものを貼り合せて一枚の紙に仕立てる、かな料紙の継ぎ紙をイメージしたデザインの色紙と合わせ、京風の雅な趣を出しました。
”Hina Doll ”
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店
桜柄で春を愉しむ
友禅染の技法を和紙に取り入れた京染紙。友禅紙と呼ばれるものです。なかでも桜柄は種類も多く、古典的なものから斬新なもの、可憐なものから落ち着いたもの、色合いも伝統色からパステルカラーのものと幅広くあります。
画像は、桜柄を生かして「たとう」と「ぽち袋」を裏面に金色加工されたもので折ったものです。
上段の画像の左が「たとう」です。たとうとは、「畳み紙(たたみがみ)」を意味するもので、折り畳んだものを開いたり、閉じたりできるものをいいます。
お祝い事の多い桜の季節に向けて、包むものの大きさに合わせたサイズの紙で折っていただくとギフトのパッケージとしても応用できます。
画像の折り紙のサイズは18cm角で折っています。
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店
花色紙 「椿」15.1
小輪の一重の椿。白侘助をイメージしました。冬中花を絶やさず、春まで簡素で可憐な趣の花を愉しませてくれます。
楮の手漉和紙の白色を生かし表しました。
“Hana-Shikishi Camellia”
花色紙 「菜の花」
長閑な春の情景を想い起す菜の花。瑞々しさ、生命感溢れる菜の花を手漉和紙の柔らかな質感と楮の繊維の強さを生かし表しました。
“Hana-Shikishi Nanohana”
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店
伝統文様を生かして
扇面 ― 菜の花 ―
椿を愉しむ
紅・白・桃色の一重咲きの和紙の椿。
寒気の中に咲く椿は、光沢感のある瑞々しい常緑の葉と樹齢の長さから吉祥の花として愛でられてきました。
紅・白・桃の椿には、それぞれの花の風情に合わせで素材の和紙を選択しました。素材の楮の手漉和紙それぞれの持っているものを生かし花形をと花色を表しました。
敷き紙には、緋毛氈のかわりに緋色の民芸紙を使い、その上に長い繊維が漉き込まれたところに素朴な味わいがある麦入紙を敷き、椿を散らしました。
”Camellia”













