投稿者「ymatsu」のアーカイブ

花色紙 「海老根」

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春の山野草、ジエビネ。
かつては、日本の広い地域にたくさん自生していました。原種の野生の蘭らしい落ち着いた味わい深い色合いで春を伝えてくれます。
茶褐色のジエビネを手漉和紙の風合い、柔らかさで表しました。
明るく柔らかな葉には、柔らかな揉み紙の質感を生かしました。
“Calanthe discolor”

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紙雛の色紙飾り

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紙雛(かみひいな)を色紙飾りにした一作。
梅は、早春の季節を伝えるとともに吉祥の植物として愛でられてきました。
友禅紙のはっきりとした図柄を生かし、シンプルに表したいと思いました。
色紙には、数種類の紙を切り継ぎしたものを貼り合せて一枚の紙に仕立てる、かな料紙の継ぎ紙をイメージしたデザインの色紙と合わせ、京風の雅な趣を出しました。
”Hina Doll ”

2015 2/26~3/4
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店 

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桜柄で春を愉しむ

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友禅染の技法を和紙に取り入れた京染紙。友禅紙と呼ばれるものです。なかでも桜柄は種類も多く、古典的なものから斬新なもの、可憐なものから落ち着いたもの、色合いも伝統色からパステルカラーのものと幅広くあります。
画像は、桜柄を生かして「たとう」と「ぽち袋」を裏面に金色加工されたもので折ったものです。
上段の画像の左が「たとう」です。たとうとは、「畳み紙(たたみがみ)」を意味するもので、折り畳んだものを開いたり、閉じたりできるものをいいます。

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お祝い事の多い桜の季節に向けて、包むものの大きさに合わせたサイズの紙で折っていただくとギフトのパッケージとしても応用できます。
画像の折り紙のサイズは18cm角で折っています。

2015 2/26~3/4
『京洛老舗の会』
東武百貨店 船橋店 

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伝統文様を生かして

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伝統文様より、雛の節句の季節にあった愛らしい小桜を選び伝承の小笠原雛を折ったものです。
同じパターンが続くことで柄の方向を気にせずに折ることができます。

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亀甲を選んで折った祝鶴(寿鶴)。連続して繰り返していく文様は吉祥のものでもあります。

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立体的な兜の折り紙。左は麻の葉文様を使い、折ったものです。麻の葉文様は、子供の産着に用いられていました。麻の丈夫で真っ直ぐに伸びる性質に健やかな成長を願う想いを託してきました。
右は水の流れを表現した流水文様です。端午の節句の清々しい季節感と絶えず流れるさまに想いを託して折ったものです。
用途や季節に合わせ、伝統文様を生かしてみるとよいと思います。

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椿を愉しむ

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紅・白・桃色の一重咲きの和紙の椿。
寒気の中に咲く椿は、光沢感のある瑞々しい常緑の葉と樹齢の長さから吉祥の花として愛でられてきました。
紅・白・桃の椿には、それぞれの花の風情に合わせで素材の和紙を選択しました。素材の楮の手漉和紙それぞれの持っているものを生かし花形をと花色を表しました。
敷き紙には、緋毛氈のかわりに緋色の民芸紙を使い、その上に長い繊維が漉き込まれたところに素朴な味わいがある麦入紙を敷き、椿を散らしました。
”Camellia”

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