浮世絵師奥村政信作の画「駿河町越後屋呉服店大浮絵」を元に立体化した作品。
建物・小道具制作を私(松山)が担当し、人形制作を担当されたのは和紙人形作家の岩井昌子さんです。
この作品の制作に取り掛かる前に原作の色遣いに近づくよう、人物の衣装、建物、暖簾の色遣いを選ぶところから始めました。
浮世絵の中の世界を立体で表わすことが狙いですので、人形と建物の色は浮世絵の制作年代(江戸中期:享保時代)の限られた色遣いによる表現に沿って素材や色を選びました。
暖簾にはしぼのある(皺加工された)強制紙を使い、紋は同じ材質の強制紙を切り出して表わしています。
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「立体造形:crafts」カテゴリーアーカイブ
「柿」
秋の風物詩、柿。
前回の和紙の雛つどい展で小さな鉢物の要望をいただておりました。
来年、1月の展示会では季節を追って飾っていただけるものを用意してまいります。
柿の木を盆栽仕立てにして小さく作ったものです。
樹高は8cmほどです。
このシリーズでは、盆栽用の焼物の鉢を使っております。
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2011年1月26日(水)~2月1日(火)
日本橋三越本店 新館8階 ギャラリーアミューズ
「駿河町越後屋」no.3
浮世絵師奥村政信作の画「駿河町越後屋呉服店大浮絵」を元に、その様子を立体化したものです。
建物・小道具制作を私(松山)が担当し、人形制作を担当されたのは立雛の制作をされた和紙人形作家の岩井昌子さんです。
以前紹介いたしました「駿河町越後屋」の制作の過程を記録したものです。
ポイントになる人形と建物を合せたもので、この後に制作する店の奥に入る人形の大きさや人形に持たせる小道具の大きさをこの段階で決めていきました。
完成図には店の賑わいや臨場感を引き立てる小道具が散りばめられています。
それらを和紙の柔軟な性質を使い、人形に合せた素材を選んでひとつひとつ制作をいております。
作品の元になりました浮世絵と完成した作品の画像と合せてご覧ください。
なお、こちらの作品の出展はございません。ご了承ください。
今回のおひなさま展でも人形の小道具やミニチュア盆栽など手掛けております。
愉しんでいただきましたら幸いです。
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「菊花」
桜と紅葉
” Cherry Blossoms & Scarlet Maple”
春の桜と対をなす紅葉。
枝垂桜と明るく華やかな黄土色を背景にした紅葉の花色紙を茶の掛軸と合せました。
(色紙:12×13.5cm)
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「京都老舗の会」森田和紙 そごう千葉店
「花野」2
秋の七草に寄せて「花野」
万葉集を代表する歌人、山上憶良が秋の七草を詠んで以来七種の花は秋の七草として愛でられてきました。
秋草への想いは七種の花に託して象徴されてきました。
秋の草花が咲き乱れる野を花野といいます。
萩・薄・葛・をみなえし・なでしこ・藤袴・桔梗の七種の花によって花野を表わしました。
豆(寸松庵)サイズの色紙で秋の七草を鑑賞できるものをと思い、今回の展示会に向けて制作したものです。
安定感のある色紙立てを合わせました。
(色紙:12×13.5cm)
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日本橋三越本店 本館7階 8/14~8/18
「月見の宴」
安定感のある色紙立てを取り合わせたものです。
月光に照らされた秋の原野。
薄、オミナエシ、葛などの秋草で季節を表わしました。
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8月14日~18日
「香合 鴛鴦」
香合(こうごう)はお香を入れる蓋つきの器。
オシドリの上半身が蓋になっています。
制作から10年以上経ったものです。
手のひらに収まる大きさのもので、外形は石粉粘土で制作し、その上に和紙を貼り合せてあります。
羽の模様は和紙を貼り合わせてから絵具で描いた部分、和紙を切って描いた部分を組み合わせています。
また、友禅和紙の図柄をそのまま生かした部分も入っています。
仕上げには膠を塗っています。
和紙の落着いた色合いを活かして石粉粘土を土台に膠でコーティングをすることで陶器のような質感を出してみたいと思ったものです。
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「藤と花入れ」
和紙の花と花入れによるシリーズ。
藤の花房の長さは15センチほど。
花入れには重みを感じる紫の江戸千代紙を使い花とのバランスをとりました。
背景にはかな料紙を使っています。
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